ヘアメイクとして指名されること、仕事が継続していくことは非常に重要な要素です。
「〜さんにヘアメイクをお願いしたい」とご指名いただけることこそ、ヘアメイクにとっての一番の喜びではないでしょうか?
では「指名されるヘアメイク」になるには一体どうすれば良いのでしょうか?
今回はこのテーマでお話ししていきたいと思います。
①指名されない人の特徴
まず指名されるヘアメイクを知るには、「指名されない人」の特徴を理解するのが1番の近道かと思います。
筆者がこれまで出会った多くのヘアミクさんたちで指名をもらえていない人の特徴を大まかにまとめてみましたのでご紹介します。
- 1) 自分勝手
せっかくもらった仕事でそんな人がいるのだろうかと思われるかもしれないが、これが圧倒的に多い。
自分の都合だけを考えて現場を仕切ろうとする人、制作側に意見をする人、場を乱す人。
本人は自覚がないかもしれないが、全体を俯瞰して見て仕事ができない人は意外と多いものです
- 2) 遅刻
仕事に遅刻する人も指名されなくなる特徴の一つです。
ギリギリで現場入りしてバタバタと仕事をする人や仕事中の時間管理ができない人も結果として現場を乱すことに繋がるので
愛されるヘアメイクからは遠くなってしまいます。
- 3)態度が悪い
前述の1)と似ていますが、挨拶・礼儀・マナーの欠けてしまっているヘアメイクさんが昨今多く見受けられます。
特に数回同じ現場に呼ばれていると人間は段々と素の自分が出てきます。
クライアントと揉めてしまう人も中にはいます。
仕事をいただいている立場を忘れてしまうと、何かのタイミングで担当を外されてしまうでしょう。
②指名される人の特徴
上記の指名されない特徴を見てもらえたらもうお分かりになるかとは思いますが、ここまで技術の話は出てきませんでした。
なぜなら、技術と人間性はイコールだからです。ヘアメイクという仕事は、技術だけあってもできる仕事ではなく、あくまでも担当するモデル・タレントに気持ちよく仕事ができるスイッチを押してあげる仕事に他なりません。
どうやったら現場が気持ちよく回るか。モデル・タレントが楽しく仕事ができるかが重要になります。
現場の雰囲気が良ければ多少の技術不足など目に留まらず、またあの人と仕事をしたいと思ってもらえるものです。
現に、元ヘアメイクとして10数年間活動していた筆者の体験としても私は技術はそこまで突出していたわけではありませんが
実に多くの指名をもらい続け、ヘアメイクとして楽しく仕事ができたと感じています。
ヘアメイクという立場は、撮影現場全体のパーツの一つに過ぎず、主役はあくまでモデル・タレントさんになります。
どうやったら現場全体が円滑に楽しく回るかに着目して立ち回るかが指名されるヘアメイクさんになるための近道の一つと言えるのではないでしょうか?